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漂月先生×FUNA先生対談 【前編】



    物語&キャラクターの立て方、連載の極意とは!?


  • ――設定や登場人物についてのお話が出たところで、作品作りのことについて伺いたいんですが、FUNA先生はキャラクターからイメージが下りてきて着想を得るという形なんでしょうか?
  • FUNA 特に、登場人物はそうですね。逆に困るのは、どんな事件が起きるかは自分で考えないけないことでしょうか……。
  • 漂月 (笑)。
  • FUNA 事件を考えるのは大変だけど、こんなことが起こるんだと決めたら登場人物は勝手に動き出します。そこに居合わせた登場人物はどうするとか、何も考えなくてもいいです。なので、どんな事件を起こそうかのアイディアに詰まっちゃうと筆が止まってしまうんですが、そこさえ動き出したら、もう文章が止まることはないですね。
  • 漂月 僕の方は、それぞれの人物の立場とか価値観とか、行動の基準となるものは全部きっちり決まっています。そうすると、ある事件が起きたときに事件に対してその人物がどういう行動を起こすかというのは、おのずと決まってくるんです。なので、事件が起きて以降はFUNA先生と全く同じですかね。
  • ――物語の展開やイベントの起こし方はどのように考えながら書いていらっしゃるのでしょうか? また、執筆にあたって結末を考えられたうえで書いていらっしゃっているのでしょうか?
  • FUNA 私はですね、自分が書きたいことを書きたいんです。一本の小説を書きたいというのではなくて、このシーンを書きたい、この子たちがこんなカッコいい姿を書きたいという場面があるんですよ。その間のシーンは頑張ってつながないといけないんですが(笑)、書きたい場面は寝るのが惜しいくらいノリノリで徹夜で書いちゃう! 一応、本編のラストは決まっています。ラストは大団円のシーンがあって、今そこに向かって双六のようにイベントというコマをひとつずつ進んでるところです。
  • 漂月 僕は、ヴァイトという1人の人物の生き様を描くつもりでやっていますので、着地点は一応決まってはいます。ただ、着地点を考えるときにヴァイトの人生が終わるところまで描いてもよかったんですが、あえてそうはしないつもりです。実際に本編も完結はしているんですが、今度はヴァイトの娘が動き始めました(笑)。僕もFUNA先生と同じでどうしても書きたいシーンがあるんですが、そこに行くために今は一生懸命つなぎのところを書いています。つなぎのところは極力短くしたいので、僕にとって書きたいシーンが読者の方にとっても読みたいシーンなのだろうと信じて、僕があまり書きたくないシーンはスバッと切ってテンポ重視で圧縮していますね。

  • 「小説家になろう」で大切なのは、テンポの良さとシンプルなおもしろさ!


  • ――「小説家になろう」での連載上、テンポは重要ですか?
  • 漂月 はい。読者の方には他にも読みたい作品たくさんあると思いますので、連載形式でつまらない話が続いたら、読者は見限って他所へ行ってしまうと考えているんです。だから、できるだけ1話の中で起承転結があり、読者が「おもしろい作品を読んだ」と満足感があるのが大事だと思っています。読者がかける時間や労力に見合った面白さが続かないと、たぶん読者の方はすぐに読むのを辞めてしまうと思いますので。テンポは、一番大事だと思います。
  • ――次に引くっていうよりは、その一話の中できっちり楽しませるスタイルなんでしょうか?
  • 漂月 1話の中で魅力は伝えつつも「次への引き」も取り込もうと思って、「さらにもっとおもしろいシーンが次にあるよ!」と匂わせることはやります(笑)。あまりおもしろくないシーンがダラダラ続くと、その先にどれだけおもしろいシーンが待っていても、読者の方は「読むの疲れちゃった、もういいや」ってなるんじゃないかなと思いますので、書くときにはどちらも気を遣っているでしょうか。
  • FUNA 私も、まったく一緒です! 自分が執筆を始める前に「アルカディア」とか「なろう」で、60作品くらいを並行して読んでいたときは主人公たちにとってつらい展開の話が続いちゃうと、読んでいて自分もつらくなって読むのを止めちゃうんですよ。しばらく経ったらつらい話が過ぎているかもしれないと思って、一気に読んだりもしてたんですが、ほかにいくらでも作品はあるから、つらくて一旦止めてしまうと、意図せずとも次第に読まなくなっていくんですね。だから鬱展開が続いちゃダメだと気にして書いています。
  • ――書くときに他にも意識している点や大切にしている点はありますか?
  • 漂月 先ほども出ましたけれども、読者の方がなろう小説を読もうとスマホやPCのモニターを見る時間の労力に気を遣うようにしています。「なろう」にアクセスして読むという行動は、本をパラっとめくるのとは違って結構面倒くさいことですから、そういう時間や手間に見合うだけのおもしろさを1話の中で持ち帰ってもらわないと書いてる側としては失格だと思っているんですね。だから、1話1話が重要だなと思いますね。ただ、たくさんのおもしろさを1話の中で残さないといけないんですが、長ければいいというわけでもないので、なるべく短くサクッと読めるようにしたほうが良いと思っています。同じおもしろさが伝わるんだったら、単純な表現の方がえらいと思ってますので。
  • ――同じおもしろさだったらシンプルに表現できてる方が偉いっていうのは、すごく良いですね。FUNA先生はいかがですか? やはり先ほど挙がったようなテンポとかでしょうか?
  • FUNA 『のうきん』も感想欄でテンポがいいとよく言われるけど、実はそれは意識していないんです。気にしているのは、登場人物が「この人は絶対こんなことをしない」ということをさせないってことですね。それは、バカなことをさせないということとイコールではないんですが。主人公のキャラクター性もだけども、他の部分でもありえない描写はしないようにしています。1つの大ウソを通すためには、それを支える99の真実がないといけないので、そこ以外のところでつっこまれるような描写はしないように気をつけてます。
  • 編集I 『のうきん』や『人狼』を読ませていただいて、すぐにでも書籍化したいと感じたのは、人物がナチュラルだからなんです。作者さんの都合で動いているわけでなく、ちゃんと作品の中で生きてる人物だなととても感心したところだったので……。
  • FUNA いや、登場人物たちは無意識に勝手に動いちゃってるだけなんですけどね……(笑)。

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